帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令(1983)
1983年に開催された日本SF大会「DAICON4」のプロモーション活動の一環として、8ミリフィルムによる映像作品として制作された。 総監督・主演(ウルトラマン役)は庵野秀明。特技監督は赤井孝美。このうち庵野は、本作品の完成直前に監督を解任され、最終的に特技監督の赤井孝美が監督を引き継いで完成させた。また、岡田斗司夫が脚本を担当し、武田康廣と澤村武伺がプロデューサーを務めた。 作品タイトルは、DAICON FILMの発足以前に庵野秀明をはじめとする制作・出演陣が、ウルトラマンが登場する短編の自主制作映画2本を制作したのを踏まえ、「そのウルトラマンが帰ってきた」ことを理由に命名されている。
これらは、いずれも円谷プロとTBSの許諾を受けておらず、ビデオ・レーザーディスクに関しては『帰ってきたウノレトラマソ』、あるいは、『DAICON FILM特撮作品』などの商品名で販売されていたこともある。
その後、2001年には、円谷プロとTBSの許諾を受けたことに伴い、ガイナックスにより本来のタイトルでDVDソフト化され、通信販売のみの形により2004年まで期間限定で販売されている。
効果音は本家のものを勝手に使っている
オープニングテーマ
「戦え!ウルトラマン」
作詞:東京一
作曲:すぎやまこういち
歌:団次郎、みすず児童合唱団
※『帰ってきたウルトラマン』の没オープニング。ほぼ完全なお蔵入り楽曲で、オープニングどころか挿入歌としても全く使用されなかった幻の曲だが、冬木透関連作品の音楽を集めたLPに1番だけ収録されており、本作ではこれを使用したものと思われる